金属・樹脂加工部品の海外調達ならテックジャーニー

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海外で部品を製作したり、材料を調達する際、見知らぬ表記の規格に戸惑ったことはありませんか。日本では、産業製品に関する規格や測定法などがJISによって制定されています。JISマークは私たちの生活でもよく見かける馴染み深いものです。
しかし、海外ではどの様な産業規格があるのか、パッと思い浮かぶ人は少ないはずです。
そんな方々のためにJISと海外規格に関して詳しく説明していきたいと思います。

そもそもJISとはなにか

JIS (Japanese Industrial Standards)とは日本の国家規格で、産業製品の標準が定められています。この規格が適用されている製品にはJISマークが印字されています。
産業製品といってもかなり幅広い分野で適用されており、家電製品からプログラムコードにも規格が存在します。

私たちの生活のあらゆるところにJISマークが隠れています。身近な例で例えると定規、乾電池や木工ボンドなどが挙げられます。
製品の形、大きさ、性能などを規格で決める事を、標準化といいます。
例えばリモコンの電池を交換する時、どのメーカの電池を使っても問題無くリモコンは動作するはずです。これはJISによって形や性能が定められ、互換性を持たせてあるからなのです。

JISマークが印字されている事によって、一目見ただけでJISの規格をクリアしている事が分かります。そのため事業者と消費者との間で、特に説明をしなくても「製品の品質や安全性が確保されている」と確認することが出来るのです。

海外の国はどの規格を採用しているのか

JISは日本の規格ですが、世界でもそれぞれ独自の産業規格が存在します。
ここではその一部をご紹介します。

  • アメリカ…ANSI規格
    ANSI…American National Standards Institute (米国規格協会)
    アメリカの工業分野における代表的な国家規格です。
    ANSIで標準化された規格は、そのままISOやIECなどの国際規格の基準となることもあります。それほど世界的に影響力のある標準化機関の一つなのです。

  • ドイツ…DIN規格
    DIN…Deutsche Industrie Normen (ドイツ連邦規格)
    ドイツ規格協会が制定する国家規格で、日本のJIS規格に相当します。
    紙のサイズ、電気配線などの標準規格として知られています。他にも、カーナビやオーディオを設置するスペースの大きさがDIN規格によって制定されています。
    DIN規格はイギリスのBS規格と並んで、ISOなどの国際規格への影響力が大きいといわれています。

  • イギリス…BS規格
    BS…British Standards (英国規格)
    BS規格は英国規格協会が制定する国家規格です。 こちらも日本のJIS規格に相当します。
    ボルトやねじ、造船からコンピュータなど、あらゆる分野の品質や安全性を規格で制定しています。25,000を超えるBS規格が発行されており、認証マークはカイトマークと呼ばれています。

  • 中国…GB規格
    中華人民共和国規格協会(CSBTS:China State Bureau of Technical Supervision)が制定する国家規格です。こちらもまた日本のJIS規格に相当します。GB規格には、強制 (GB)のものと推奨 (GB/T)の2パターン存在します。殆どのものがGB/Tに該当しますが、人身の健康や安全、財産の安全や国家安全に関わるものはGBが適用されます。
    GBの基準をクリアしていない場合には、販売や輸出が出来ません。

では国際規格ISOとはなにか

規格が国ごとに異なると困ることもあります。例えば海外旅行に行った時、日本と異なる形や大きさの乾電池だったらどうでしょう。自分が日本から持ってきた家電製品に使うことが出来ませんね。こういった事態を避けるため、世界の標準を同じにする必要があります。このことを「国際標準化」といいます。

ISO (International Organization for Standardization)はそのうちの一つです。
日本語で国際標準化機構といいます。世界最大の国際標準化組織であり、電気を除く工業規格を策定する組織 (非政府)です。
2018年の時点で162カ国が参加し、22,000以上の規格を管理しているのです。

ISOには以下の様な規格があります (一部抜粋)
- ISO 1478…タッピングねじのねじ部
- ISO 2039 プラスチック - 硬さの測定方法
これらは製品そのものを対象とする「モノ規格」です。

一方モノではなく、組織の品質活動 (QC)などの仕組みもISO規格で規定されています。
これは「マネジメントシステム規格」と呼ばれ、品質マネジメントシステムであれば、ISO 9001に該当します。このISO 9001は「品質の高い製品を提供し続けるために仕組みの管理をする」だけでは無く、「顧客満足度」という観点も含んでいます。
お客様がいつでも満足して貰えるように、定期的に製造やサービス提供のプロセスを改善するのです。このISO 9001の認証を得るためには審査に合格しなければなりません。
「ISO 9001に沿ったルールが社内できちんと運用出来ているか」など厳しくチェックが入ります。つまり、ISO 9001を取得しているかどうかは「組織全体で品質活動をしているか」の判断基準となるのです。

近年、日本企業は積極的に海外調達に取り組んでいる事から、JIS規格をISO規格と整合を取る動きを取り始めています。輸出国の規格とJIS規格で、製品の品質に大きな差異があると貿易を阻害する原因になりかね無いからです。
日本はJIS規格とISO規格を一致させる為に努力はしていますが、まだ完全ではありません。ほぼ同じ規格内容であっても、既定値が異なる場合があるので注意が必要です。

各国の規格とJISとの違いは

世界にはそれぞれJISに相当する産業規格が存在する事が分かりました。それでは具体的にJISとはどのような部分が異なるのでしょうか。
718合金を例に取り上げ、JISと海外の規格でどの程度規格値に差があるのか、見ていこうと思います。
※ここではJIS、ASTM (米国試験材料協会)、AMS (航空宇宙材料規格 )の3つで比較を行います。


出典元:https://www.tokushuko.or.jp/publication/magazine/pdf/2013/magazine1305.pdf (P25) 一部抜粋

表を見ると分かる通り、AMSにはあってJISやASTMには無い規格などが見受けられます。
さらに試験条件も僅かですが異なっている事が分かります。
以上のことから、似た規格内容であっても既定値が異なる場合があるので注意しましょう。

いかがでしたでしょうか。
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