円安が与える日本の製造業への影響について
円安の要因は、新型コロナ、ウクライナ有事、エネルギー価格上昇、材料の不足、日本の地政学リスク等様々です。世界の情勢は、新型コロナからウクライナ有事、上海のロックダウンなど、混乱に混乱を重ねてかつてないほどに円安が進んでいます。対ドルに対しての円安のみならず、ユーロも元もカナダドルまで、幅広く円が売られており、日本の経済界にも製造業にも、多大な影響を与え始めています。また、過度な円安が中小製造業に与える影響について説明すると、過度な円安は、短期的には材料価格とエネルギーコストを上昇させて経営を圧迫します。円安はメリットもあれば、デメリットもあるということですが、今回は材料不足や高騰化と重なった円安になる為、業界へ多大な影響が出始めています。
円安って何?
円高 | 円安 |
輸入価格⇩ | 輸入価格⇧ |
食品など販売価格⇩ | 電気代など⇧ |
一言で言えば、円が安くなるという事。外貨を持っている人は日本で製造されたものが安く手に入るし、日本円を持っている人は海外から輸入する部材が高騰化する。輸出入を行う企業にとっては、為替差損なども発生し大きな利益変動があります。中小製造業に例えると、円安になる事で海外から輸入する部品は高くなります。日本のエネルギーや材料は海外からの輸入に頼っているので、材料やエネルギーコストは上昇する話になります。一方で円安は、円の価値が下がる事を意味するので、海外からの生産依頼が増える傾向が強くなります。
中小製造業における円安のデメリット
日本のエネルギーは輸入に頼っています。ただでさえ高騰している原油や石炭が、円安でさらに高まっている。これは電気代の高騰に繋がることになり、中小企業の場合、原価の大半を占めるのは材料コストとエネルギーコストです。日本にとって材料とエネルギーは輸入に頼っており、円安が進むという事は製造コストを引き上げ、利益を圧迫する事を意味します。ということから中小製造業にとって円安は製造コストを上げてしまう、経営を苦しくする大きな要因になってきます。
中小製造業における円安のメリット
デメリットがある一方で、当然ながらメリットもあります。円安は円の価値が下がる事を意味しています。円の価値が下がるという事は、海外のバイヤーにとっては日本の製品を安く購入できるチャンスになります。ということでこの機会に新しい販路を開拓するなどで輸出を増やせるいいチャンスになるかもしれません。
円安の今の状況
極端な円安に、原料不足と高騰化、さらに電気代の高騰化が絡まって、日本の製造業にとっては危険な状態にあります。円が安くなるから注文が増えて、モノが売れるから企業が必ず儲かるとは言えません。注文は増えたにも関わらず、モノが作れないから注文残が増え、円安が加速し、部材・電気代が高くなり、経常利益を圧迫している状況に陥る企業は多いかもしれません。
部材不足の中での円安
製品を作る部材(半導体・アルミ・銅・樹脂)が不足している為、作れない状況が続いてます。製品を出荷するころまでに円安が加速すれば、赤字製造という最悪の事態も待っています。
原料高騰化の中での円安
日本の製造業は、海外からの輸入に頼っている部分が多くあります。原油・鉄・アルミ・銅・石炭、製品の原料となるものは全て輸入に頼っており、原料の高騰化に、部材不足・円安が加わって、原料の争奪戦はあちこちで勃発し、原料代は高騰化の一途をたどっています。需要と共有のバランスが崩れた時、高い原料在庫を持つ事は企業にとって最悪の事態になります。
円安で電気代が高騰!
原油や石炭の高騰化は、電気代の高騰化を招いています。大量に電力を消費する製造業にとって電気代の高騰化は、死活問題。実際昨年から20%近く電気代が高騰化しており、経常利益を圧迫している状態になっています。
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