中国金属加工工場視察報告書
報告者:番場
視察期間:2025年4月
視察先:広東省内 精密金属加工工場
目的:加工技術・品質管理体制・設備の確認と外注先候補の評価
1. 総評
今回視察した工場は、CNC加工設備の整備状況、品質管理レベルの高さ、現場の清潔感・作業効率の良さが際立っていました。とくに以下3点が印象的でした:
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設備の新しさと整備状況の良さ
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恒温管理された品質検査室での三次元測定機(CMM)による寸法検査体制
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少量多品種生産に対応可能な多台数の縦型マシニングセンタ
- 切削、板金、3Dプリンタ、注型など加工領域が幅広い
2. 工場設備の写真と評価
(1)品質検査室(CMMルーム)
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ドイツ製ZEISS機と中国ブランドの三次元測定機が並設され、恒温室内での精密測定が行われていました。
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製品ごとに測定手順が定められており、定期的に校正も実施。
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評価:品質管理体制が明確に整備されており、日本顧客への対応力あり
(2)加工設備(第一加工フロア)
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最新型のCNCマシニングセンタが30台以上整然と並び、すべての機械に加工指示書・現品票が添付されていました。
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フロアは清掃が行き届き、通路ラインも明確に区分されており、安全・効率面でも高評価。
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評価:工場としての基本レベルが非常に高く、現地管理者の意識も高い印象。
3. 結論と今後の検討事項
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技術・品質・生産体制すべてにおいて高評価の工場であり、量産を前提とした協議を進めるべき。
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特に、CMMによる測定データの提出体制と、短納期での量産体制は日本顧客にとって大きなメリット。
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今後、サンプル製作を依頼し、工程能力・寸法保証の実力を検証予定。
- この会社は切削加工以外にも板金加工、3D印刷、注型技術も持っており、多岐に渡る加工に対応できるのも特徴なので営業範囲が広がる