タレットパンチプレス(タレパン)とは?
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タレットパンチプレス(タレパン)は、「抜き打ち」「穴あけ」で使われる機械のひとつです。
圧力をかけて金属をパンチするため、プレス機械に分類されており、アルミやステンレスといった板金を打ち抜き加工に使う板金機械です。精密板金の現場ではタレパン、ターレットパンチプレスとも言い、丸形や四角形の金型を使って板金素材を打ち抜き、成形加工します。通称「タレパン」ともよばれ、 プレス加工や板金加工の現場で欠かすことのできない重要な機械 として広く活用されています。
タレットパンチプレスの特徴
加工精度が安定する
タレットパンチプレスはNCで制御します。プログラミングに基づき、金型の選定や板材の移動を正確にできるため、熟練の技術者がいなくても安定した加工精度をだすことができます。
複雑な加工も専用の金型が不要
タレット内の金型の組み合わせたり、追い抜き加工(ニブリング加工)を使用することにより、専用の金型を用意しなくても標準の金型で円弧状や難しい角度などの複雑な加工が可能です。
メンテナンスが楽
タレパンのプレス稼働部は数年単位でメーカーのメンテナンスを定期的に受ける必要がありますが、日常的には清掃と注油くらいであまりすることはありません。
大量生産可能、多品種少量生産にも対応
素材の自動供給装置や自動取出し機、NC制御を組み合わせることにより24時間連続稼働の大量生産が可能です。大量生産に加え、数個の試作品や精度が求められる製品、代用がきかないような特殊素材の加工などの多品種少量生産にも対応しています。
コスト削減に貢献
1人で複数台のタレパンを操作可能で、NCプログラミング以外の高い技術を必要とせず、また熟練の技術者も必要としません。
危険が少ない
機械の電源ON/OFF時以外は機械の近くにいる必要はなく、事故の危険は少ないと言えます。