PC ブラック　試作加工　海外試作

PCとは？

プラスチックの基本は分子と分子が組み合わさって構成されている。その種類は非常に幅広く、作る製品の種類に応じてさまざまだ。とりわけ現代の工業製品に求められるプラスチックの素材は、製品の特長に応じてさまざまな使われ方をする。

1. PC材料の基本情報

1-1. 化学構造

• 主成分はビスフェノールA（BPA）とホスゲンの重縮合反応で生成される高分子化合物。
• 化学式:
  $(C₁₆H₁₈O₅)n$

  (C16​H18​O5​)n

1-2. 基本的な特性

1. 高い透明性
   • 可視光線の透過率は約90%で、ガラスに匹敵。
2. 優れた耐衝撃性
   • 樹脂の中でもトップクラスの耐衝撃性を持つ。
3. 高い耐熱性
   • 連続使用温度は約120～130℃。
4. 耐候性
   • 紫外線や湿度に対する耐性があるが、長期間の屋外使用では黄変が生じることがある（UVコーティングで改善可能）。
5. 自己消火性
   • 難燃性があり、UL94規格では「V-2」や「V-0」に適合するグレードもある。
6. 加工性
   • 熱可塑性であり、射出成形や押出成形、ブロー成形など多くの加工方法が適用可能。

その使用範囲は非常に幅広く、自動車や家電製品、住宅用建材、家庭用品などさまざまだ。まさに現代の工業製品はABS樹脂が無くては語れないともいえる。

例えば身近なものでいうとノートパソコンやプリンター、洗濯機に冷蔵庫、テレビ、カーオーディオ、カーナビ、旅行用のキャリーカート、建築の外装などなど、あげればきりがない。とりわけ家電製品やIT製品などのボディは、ABS樹脂で作られていることが多い。

極端な言い方をすれば現代の生活はABS樹脂で構成されているといっても過言ではないほど。このようにありとあらゆるものに使用されるABS樹脂だがなぜこれほどまでに幅広い製品に使用されているのだろうか。

それはABS樹脂が持つ特性にあるからだ。最近ではその汎用性の高さから3Dプリンターの材料としても認知され、多くの人に使用され始めている。