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アルミ/アルミニウムの絞り加工 | アルミ絞り加工性と特徴

アルミ/アルミニウムの絞り加工

 

 

絞り加工とは What is Drawing Compound?

絞り加工とはプレス加工のひとつで、一枚の金属の板をプレス機にセッティングした金型にて絞り込み(圧縮し)凹状に加工し、繋目の無い容器形状に成形する技術です。円筒絞り、角絞り、異型絞りなど金型仕様を変えれば様々な形状を作り出すことができます。絞り加工はプレス加工の種類の中で最も金型の設計が難しいと言われています。また、金型・機械・加工条件などのバランスがうまくかみ合ってこそ、シワやひずみ・割れの無い絞り加工を実現する事が出来ます。

 

アルミ/アルミニウムの種類・特性

 

耐食性

大気中でも表面に強固で安定な酸化皮膜を形成するので耐食性に優れています。人工的に酸化皮膜をつくるアルマイト処理により耐食性が向上するとともに着色や模様を描くことができます。

 

加工性

延性が高く、プレス加工、切削加工に適し、生産性に優れています。

 

熱伝導率

熱伝導率は鉄に比べると約3倍となります。

 

合金記号 主要合金元素(1)
mass%
特性および用途例 プレス加工実績
1070 Al>99.7 ×
1100 Al>99.0
1200 Al>99.0 強度は比較的低いが、溶接性、耐食性がよい。熱交換器など ×
2014 Cu:4.9
Si:0.8
Mn:0.8
Mg:0.5
強度が高い熱処理合金である。合せ板は、表面に6003をはり合わせ耐食性を改善したものである。航空機用材、各種構造材など ×
2017 Cu:4.0
Mn:0.7
Mg:0.5
熱処理合金で強度が高く、切削加工性もよい。航空機用材、各種構造材など ×
5056 Mg:5.1
Mn:0.12
Cr:0.12
耐食性、被削性、陽極酸化処理性がよい。光学機器・通信機器部品、ファスナなど ×
6063 Mg:0.7
Si:0.9
6061より強度は低いが、耐食性、表面処理性もよい。熱交換器部品など
6061 Mg:1.0
Si:0.6
Cu:0.2
Cr:0.2
耐食性が良好で、主にボルト・リベット接合の構造用材として用いられる.船舶・車両・陸上構造物など
7075 Zn:5.6
Mg:2.5
Cu:1.6
アルミニウム合金中最高の強度をもつ合金の一つであるが、合せ板は、表面に7072をはり合わせ、耐食性を改善したものである。航空機用材、スキー用材など ×

 

アルミ/アルミニウムの絞りについて

 

 

アルミは硬度が低くとても柔らかい材料です。絞り加工を行う際にはクラック、割れなどを考慮して金型設計を行う必要があります。伸びもあり、絞りやすい材料ではりますが、工程を極端に減らしてしまうと思ったような形状、精度が出せないことがあります。アルミの特性を考えて金型設計、工程調整を行うことが重要です。

 

アルマイト処理/陽極酸化処理

 

アルマイトとは、アルミニウムに対して行う人工的な防錆処理のひとつです。
アルミニウムは化学的には活性な金属である一方で錆びにくい性質があります。しかし、アルミニウム表面に自然にできる酸化膜は、機械的な損傷や化学的な影響で損傷した場合、腐食が進行します。また、強度を高めるため合金にすることで耐食性が低下するなどの特徴があるため、多くの場合でアルマイトという処理を行います。弊社では絞り加工した製品にアルマイト加工を施してお客様へ納品いたします。

 

アルミ/アルミニウム加工事例

 

ステンレス加工事例1 LEDヒートシンク  加工内容
材料 A1050 T=1㎜ 金型 トランスファープレスにて対応

処理 脱脂洗浄

加工事例 LEDヒートシンク

 

ステンレス加工事例2 化粧品ケース  加工内容
材料 A6063 T=0.3㎜ 金型 単発プレスにて対応

処理 バフ研磨+カラーアルマイト

 

 

ステンレス加工事例3 釣り具  加工内容
材料 A1050  T=0.35㎜ 金型 単発プレスにて対応

処理 バレル加工

 

 

ステンレス加工事例4 証明用口金  加工内容
材料 A1050  T=0.8㎜ 金型 順送プレスにて対応

処理 インサート成形

 

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