海外調達における不良対策 タップ・ネジ加工
ネジ加工における不良品は、機械設備の問題、材料の問題、加工条件の問題など、様々な原因によって発生する可能性があります。
長年海外調達を行っていますが、不良パターンとして多いのがこのタップ加工です。弊社はねじゲージ、リングゲージを活用して全製品のタップ検査を実施しております。
海外製品は高精度の機械を使用して、加工・測定を実施しております。寸法精度がでないといった事は近年では非常に少なくなりましたが、タップ検査は人力で行わなければならず日本人の感覚と違った形で検査を実施してしまい、タップがかなりキツイ、バリが大きく出ているなどの問題がおきることがあります。
弊社では輸入後の製品にタップ不具合がある場合は再度加工する、修正不可の場合はヘリサートの承認を得て挿入するなどの措置をしております。
当然ではありますが、海外サプライヤーにも教育指導を実施して不良を防ぐ活動もしております。
ねじゲージとは
ねじの基準山形および基準寸法に正しく作られたゲージです。 無理なく、遊びなくはめ合うプラグゲージとリングゲージで1組となっています。 基準ゲージ(マスターゲージ)として使用する他、直接おねじやめねじにはめ合わせて検査することもできます。 |
ねじゲージ使い方
不良対策 タップ・ネジ加工事例
- 機械設備の点検・メンテナンス:加工機械や工具の摩耗や故障が原因で不良品が発生することがあります。定期的な点検・メンテナンスを行い、設備の状態を常に確認することが重要です。
- 加工条件の最適化:加工速度や回転数、切削量などの加工条件を適切に設定することで、不良品の発生を抑えることができます。材料や加工形状に合わせた最適な加工条件を設定することが重要です。
- 材料の選定:ネジを作るための材料には、耐久性や強度などの性質が求められます。材料の品質や特性を適切に選定することで、不良品を防止することができます
- 検査・品質管理:加工した製品の検査を行い、不良品を早期に発見することが重要です。品質管理のために、適切な検査方法を選定し、検査項目や基準を設定することが必要です。
- 作業者の教育・訓練:加工作業者に対して、正しい作業手順や品質管理の重要性についての教育・訓練を行うことが必要です。作業者の技能向上に努め、不良品を発生させないようにすることが重要です。
これらの対策を継続的に実施し、品質管理を徹底することで、ネジ加工不良を防止することができます。