製品の特長
SKD11 マシニング加工品
TECH-JORNEY
からの提案
材料調達から加工まで一貫して対応。
効果
中国広東省にて生産コストダウンに成功。納期約12日にて客先納入
SKD11の特徴とメリット・デメリット
SKD11の特徴は、上述したように、高硬度と優れた耐摩耗性です。ただし、これらの特徴は、熱処理を加えることで現れるため、成形加工後に焼き入れ焼き戻しを行うのが一般的です。
SKD11を用いるメリット
・耐摩耗性に優れる
・熱処理後には、HRC58~63程度の高い硬度が得られる
・熱処理後の変形が小さく、精密な製品の材料に適す
・冷間金型の材料の中では、流通性が良く、入手しやすい
・冷間加工用であるものの、熱間強度が高く、500℃程度までなら使用に耐えうる
SKD11を用いるデメリット
・熱処理後の硬度が高く、被削性が悪い
・熱処理前も、硬度(焼きなまし硬さ)がHRC25(HBW255)程度と比較的高く、被削性が良いわけではない
・熱処理後には、金属組織に粗大な炭化物が分散して、高速の摺動摩耗に弱くなる
・粗大な炭化物の存在によって被削性がさらに低下する
・粗大な炭化物の存在によって靭性が低下し、亀裂や割れが生じやすくなる
・溶接時に割れが生じやすく、350〜450℃程度の予熱と後熱が必要
・焼き入れ温度が1030℃程度と高い
・焼き入れ温度と焼き戻し温度によって硬度が変化するため、熱処理時には、適切な温度管理を要する