製品の特長
マシニング加工・タフトライドで仕上げ
TECH-JORNEY
からの提案
材料調達から加工まで一貫して対応
効果
中国シンセンの協力工場にて生産、国内より大幅にコストダウンすることに成功。納期約10日にて客先納入。
タフトライド処理とは?
タフトライド処理は塩浴軟窒化処理熱処理とも呼ばれ、熱処理によって表面硬度を向上させる窒化硬化処理の1つです。鋼材や鋳物を塩化カリウム、塩化ナトリウムなどを主原料にした500℃~600℃程度のソルトバス(塩浴)に浸けて、材料表面に薄い窒化層を形成させ、耐疲労性、耐摩耗性、耐かじり性を向上させます。クランクシャフトやベアリングなどの摺動部の部品に使われることが多い処理です。
タフトライド処理の特徴
タフトライド処理は、処理温度が鋼材や鋳物が組織変化を起こす変態点温度よりも低いため、変形が極めて少なく、均一な仕上がりになります。残留応力がある材料に対しては、処理により応力が開放され変形する場合があります。処理によってできる膜厚は0.01~0.3mm程度と薄く、寸法変化の影響は少なく済みます。その反面、高硬度・高耐衝撃性が必要な部品への処理は膜厚が薄いという特徴から不向きです。タフトライド処理は表面を硬化する処理です。材料内部までの硬化が必要な場合は、焼入れなどの他の処理を選ぶ必要があります。炭素鋼などの不動態皮膜を形成しない金属に対して防錆効果があります。
メリット
タフトライド処理のメリットは多岐にわたります。まず、表面硬度の向上によって耐摩耗性が大幅に向上し、長期間の使用にも耐える強靭さを持ちます。また、処理による表面の圧縮応力増加により、耐疲労性が向上し、金属部品の寿命が延びます。さらに、窒化層による耐食性の向上や低摩擦係数による運動効率の向上も大きな利点です。その上、処理温度が低いため寸法変化が少なく、精密部品にも適用可能です。そして、処理コストが低く、環境負荷が少ないという経済的かつ環境に優しい面も持っています。さらに、鉄鋼や鋳鉄などさまざまな金属材料に適用できるため、幅広い産業分野で利用されています。